こんにちは、ユアンです。
先日、とあるリアリティー番組を見ていたところ、キャストの女の子(とても美人で朗らかで明るい)がこう言っており耳を疑いました。
「私、ずっと自分のことが大嫌いだったんだよね…」
すると、相手の男性(これまたハンサムで心優しい)がこのように。
「オレもずっと自分のことが好きじゃなかったんだけど…」
え!!そうなの?!なんで?!
2人とも、モデルさんかと思うほどの美男美女。
しかも素直で明るく、思いやりもある。才能にもあふれている。
笑顔からも人の良さがにじみ出ているすてきな人たちだったんです。
「こんなに素敵な人たちでも、自分のこと嫌いだったりするのか…」
ちょっと驚きました。
そういえば私も自分のことが嫌いだった

かくいう私もある時期まで自分のことが大嫌いでした。
自己肯定感が低く「私なんていなくなってしまえばいい…」と常々思っていました。
ですがあるとき、ある方から
「もう幸せになっていいですよ。自分のことを好きになっていいんですよ」
と言っていただいて、
その瞬間、何か憑き物が落ちたみたいにパーっと世界が晴れたんです。
号泣して膝から崩れ落ちました。
そしてその日から何かが変わりました。
「自分のことを好きになる」と決意した瞬間から、少しずつ世界が変わっていったのです。
この記事では、「自分のことが好きではない」と悩んでいる方に向けて、
「いいんだよ、それが普通だよ。
だけど勇気出して『自分のことを好きになる』と決めたらその瞬間から世界が変わるよ」
と背中を押すべく、
「自分のことが嫌い」という想いと「自分を好きになると決意すること」について私なりに考察していきたいと思います。
- 自分のことが嫌いで辛い
- 自己肯定感が低い自分を変えたい
- 親子関係が原因で自分を好きになれない
- 知り合いに自分のことを好きになれない人がいる
などということでお悩みの方は、ぜひご一読ください(^-^)
「自分のことを好き」になると決意した瞬間から世界は変わる

繰り返しますが、
「自分のことを好きになる」と決めると、その瞬間から少しずつ世界が変わり始めます。
「それが出来ないから悩んでいるんだ」という声が聞こえてきそうですが、それでもあえて言います。
まずは「自分を好きになる」と決意してください。
心を決めるのです。
その時点で自分のことを好きになれなくても大丈夫です。
変化は劇的ではありません。ですが確実に少しずつ変わっていきます。
まずは心の舵をとる。行き先を決める。
決意すると、フォーカスが変わります。
- 「自分のことを好きだ」と決めると、自分の好きなところが目に入るようになります。
- 反対に「自分のことを嫌いだ」と日々意識していると、自分の嫌いなところばかり目につくようになります。
心の底から「自分のことが好きだー」と感じられるようになるまでは時間がかかるかもしれません。
けれどもまずは、ぜひ「私は自分のことを好きになる」と決意してみてください。
「自分のことが嫌い」なのは自分だけ?

「自分のことが嫌い」と思うことは、特別なことではありません。
普通に暮らしていたら、「自分のことが好きになれない」なんて普通のことだと思います。
人は自分自身にいちばん興味がある
人はみんな、自分自身に一番関心があります。
自分はどういう人間なのか。自分は皆からどう思われているのか。
自分のことばかり考えていると言っても過言ではありません。
自分のことを分かってほしい。自分の話を聞いてほしい。
自分がどういう人間なのか知りたい。
自分のことが嫌いなのも、それだけ自分という人間に関心があるからからです。
人は「マイナス面にフォーカスする」性質をもっている

そして人の脳は、「出来ていること」よりも「出来ていないこと」や「足りないこと」にフォーカスする性質を持っています。
自分とはどういう人間なのかを考える中で、出来ないことや足りないことを無意識に数え上げています。
成功したことよりも、失敗したことや上手くいかなかったことの方が、心の中で強くインパクトに残ります。
次の危険や失敗を回避するために、脳はマイナス面を深く心に刻みつけ、頭の中で繰り返しリピート再生させます。
太古の昔、人間が生存するためには、そうしてマイナス面を強く感じて危険を回避することも大切だったことでしょう。
ですが、現代社会ではそうした命の危険を回避するシーンはほとんどありません。
マイナス要素を心が深く感じる性質は、現代社会を生きる人間にとって、なかなか厄介なものです。
- 人は自分に一番関心がある
- 人はマイナス面に強いインパクトを感じる
まずはそのことを知っておきましょう。
放っておけば、人はすぐマイナス思考に向かってしまいます。
人が自分の嫌な面にフォーカスしてしまうことは、ごく自然なことです。
「自分のことが嫌い」と言っている方が実は簡単
もうひとつ。
これは私の体験から思うことであり、少し厳しいようですが、
「自分のことを嫌い」でいることが、勇気を出さない口実になっていることがあります。
人は弱っているとき、幸せになるために一歩踏み出すことを躊躇することがあります。
怖い、あるいは億劫であるという理由から、「自分なんて…」と卑下することで、そこに留まろうとします。(私はそうでした)
さらには「自分が嫌い」と思うことで、「自分は物事を深く考えているんだ」と思い違いすることもあります。
しかし実際には、自分を好きになり前向きに生きるためにこそ、成熟した考え方が必要です。
どれだけ自分自身のことを深く考察していても、幸せでないならどこかで切り替えるべきです。
「自分のことが嫌い」と思い続けることは、現状から抜け出さないと決めていることと同じです。
幸せになりたいと切実に願うなら、勇気をもって一歩踏み出す必用があります。
自分のことが嫌いな原因を軽やかに手放す

あなたが自分のことを好きになれない原因は何でしょうか。
- 小さな頃の親子関係でしょうか。
- 傷ついたり、誰かを傷つけてしまったという具体的な出来事でしょうか。
- あるいは、自分の中にあるネガティブな感情や、コンプレックスでしょうか。
人はみんなそれぞれ、コンプレックスや、忘れられない心の傷を抱えています。
「傷付いた経験」をどう解釈するかは自分で選べる
いつも明るいあの人も、悩みなんてなさそうなあの人も。
生きていれば必ず傷つき、誰かを傷つけたことがあるはずです。
小さな失敗も大きな失敗も、必ず経験しているはずです。
ただ、それをどのくらいのボリュームで自分の心に刻みつけて生きていくのか。
それを強く握りしめるのか、軽く手放すのか。
その原因を深刻に捉えるのどうかは、自分で選んでいるのです。
幼少期の悲しみを、深刻にとらえることをやめた

私は幼少期の頃から、優等生であることを求められ、両親や先生から強いプレッシャーを感じて育ってきました。
また、母が私よりも妹の方が好きなのだと常に感じており、いつもどこかで「自分なんて…」と自分のことを否定していました。
それらのことは、私にとって強いインパクトとして影響し続けてきました。
けれどあるとき「それらの事実を深刻にとらえて離さないのは、私自身の選択なんだ」と気がつきました。
それらの出来事を、軽く受け止めて笑い話にすることだってできるのです。
けれど私は、それらの出来事を強く握って、自分を否定し続けてきました。
幼いときの自分がそれらの出来事に強いインパクトを感じ、悲しんでいたことは事実です。
そのことは丸ごと受け止めていいと思います。
幼かった私に「悲しかったね、つらかったね」と声をかけてあげて良いと思います。
けれど今現在の私は、その頃の子どもの私とは違います。
その出来事をどう捉えるのか、選択する自由を持っています。
- 過去を深刻に捉えるのもよし
- 過去を笑い話にして、前に進むもよし
自分で選ぶことができるのです。
経験にただ反応することをやめ、どう感じるかを自分で選択する。
人間には誰しも、その能力が備わっています。
大切なのは、そのことに気付けるかどうかです。

何も悩みがない親子関係なんてない
ちなみに、何もトラブルのない平和な親子関係なんてないと思います。
他人ならなんてことはないことでも、家族となれば敏感になるのは当然のことです。
外から見れば、とても仲良く見える親子関係でも、本人は傷ついていたりします。
逆に、外から見れば過酷に見える家族でも、本人はいたって平気だったりすることもあります。
もちろん、トラブルが起こったときにどう感じるかというのは、持って生まれたその人の感性や脳の特性によるものも大きいと思います。
けれど、どんな人でも最終的には「ある出来事をどのように捉えるかは自分で選ぶことができる」のです。
いま、自分のことが嫌いな原因があるのなら、どうかそれを少しでも軽やかに捉え直してみてください。
自分自身のために、幸せになることを選択してください。
コンプレックスやトラウマは、その人の魅力になり得る

先ほど、人には誰しもコンプレックスや傷ついた経験があるものだというお話をしました。
コンプレックスやトラウマは本人にとっては辛い事かもしれませんが、人の魅力になってにじみ出ていることもあります。
傷ついた経験がまったくない人より、傷ついたことのある人の方が、心に深みを感じるのではないでしょうか。
失恋したことのない人と恋愛話をするより、大恋愛をしてたくさん傷ついた人と恋愛話をする方が、得られる気づきは多いと思います。
私は親子関係で悩んだからこそ、息子に対しては愛情が伝わる接し方についてよく考えるようになりました。
傷ついた経験は、一方であなたの生きる力となり魅力にもなり得るということです。
また、コンプレックスに関しても同じことが言えます。
私は人の長所を見つけることが得意なのですが、
「こういうところが素敵だね」
と本人に伝えると
「えっ!それ、私は自分の欠点だと思っていた」
と言われることがよくあります。
よく言われることですが、長所と短所は表裏一体です。
例えば私は、自分の嫌いなところに
- テキパキ動けない
- 臨機応変に対応できない
- 真面目すぎて融通がきかない
- 八方美人
- 失敗を引きずる
- 根に持つ
などがあるのですが(書いていて泣けてくる…)、これも裏を返せばこのように考えることができます。
- テキパキ動けない →ゆっくりしていて落ち着く
- 臨機応変に対応できない → 何事もじっくり考えてから動く
- 真面目すぎて融通がきかない →真面目だから良いことも多い
- 八方美人 → 社交的
- 失敗を引きずる →同じ失敗を繰り返さない
- 根に持つ → 人の行動からたくさん学ぶ
こう書くと、自分には長所がいっぱいあるような気がしてきます。
あなたの思うあなたの嫌いなところは、長所でもあるのです。
それを「嫌いなところ」と思っているのは、人がマイナス面にフォーカスする性質を持っているからです。
コンプレックスもトラウマも持っていていい。
ですが、それらをできるだけ軽く扱ってください。
そしてそれらがあなたの魅力でもあるということを知っておいてください。
「自分を好きになる」と人から愛される
自分のことを嫌いな理由として、
- 「誰からも愛されない」
- 「親に愛されていない」
- 「好きな人に受け入れてもらえなかった」
という拒絶された経験を強く感じている人もいると思います。(私にも覚えがあります)
人から拒絶されたときに、そのインパクトをどのくらい強く感じるかというのは、幼いときの環境によるものが大きいと言われています。

失恋したときにすぐに立ち直る人もいれば、「誰も自分を受け入れてはくれない。もう二度と恋なんてしない」と自分を嫌いになってしまう人もいるでしょう。
私など、親が注いでくれていた常日頃の愛情よりも、何度か感じた親のいら立ちの方が強く印象に残っており、「お母さんは私のことを好きじゃない」と強く感じて育っていました。
ですが、自己肯定感を持てない理由を、すべて幼少期に当てはめてしまったら、そこから前に進めなくなってしまいます。
大切なのは、今ここから幸せになることです。
人生長く生きていれば、人から受け入れられない出来事もあります。
一度や二度ではありません。
そんなのは当たり前です。
当たり前の沼に足を深くつっこんで動けなくなっているのではもったいないです。
まずは自分で自分を好きになりましょう。
「自分のことを嫌いと決めている人」と「少しでも自分のことを好きでいる人」とでは表情が違います。
少し明るい表情をしていると、少し明るい出来事がひとつ起こります。
その出来事に喜べば、またそれより少し喜ばしいことが起こります。必ずです。
なぜなら、自分がフォーカスすることが変われば、目に入る出来事が変わってくるからです。
喜んでいる人は受け入れられます。
あなたは必ず愛されるので、どうか勇気を出して一歩を踏み出してください。
それでもどうしても自分を好きになれないときは

それでも、どうしても自分のことを好きになると決められない人もいると思います。
私にも身に覚えがあります。
どれだけ正論や励ましを受けても、どうしても一歩を踏み出せないときがあります。
自分を好きになってしまったら、大切な何かが変わってしまうようで怖いという思いも分かります。
幸せにならないことを選ぶことで、何かを示したい。
そういった想いも痛いほど分かります。
許せないことは許せないままでいい
あなたは何かに怒っているのかもしれません。
自分以外の誰かを許せないのかもしれません。
ストレートな表現ができないまま、「自分を嫌い」になることで、その誰かに何かを思い知らせたいと思っているかもしれません。
もしそういった気持ちがあるのなら、その誰か(あるいは世界)を許せない気持ちはそのままで良いと思います。
「許す」か「許さない」かは、決意ではなく結果なので、その気持ちは横へそっとそのまま置いておいて良いと思います。
けれど、だからといってあなたが自分自身を嫌いでいるのはもったいないです。
そんなことをしても、残念ながら相手には響きません。
本当に相手に何かを思い知らせたいなら、あなたが幸せになるべきです。
許せない気持ちがあるならば、それはそのまま許せないままでいい。
それはそっと置いたまま、あなたはちゃんと幸せになってください。
エネルギーが貯まるまでとことん休む
どうしても「自分を好きになる」と決意できないときは、心のエネルギーが空っぽになっている可能性があります。
傷ついて悲しい時間が長くなると、パワーがまったくなくなることがあります。
そういうときは、とことんまで休んでください。
環境が許すかぎり、ずっと休んでいて良いと思います。
「いつまで休んでいてもいいのか?」と悩むこともあると思いますが、いつまででも休んでいていいと思います。
休めばエネルギーが少しずつたまります。必ずたまります。
頭の中を忙しくせず、情報を入れすぎず、美味しいものを食べて、たくさん休んでください。
そして、「少しエネルギーがたまったな」と思ったら、そのときにやっと少しだけ
「自分のことを好きになろう」と心に決めてみてください。
それまでは、とことんまで休んでほしいと思います。
好きになれないからといって自分を嫌いになる必要はない
そして、もしどうしても「自分のことを好きになる」と決意できないとしても、
だからといって「自分を嫌いになる必要はない」ということを知っておいてください。
自分の中には嫌いなところがいっぱいあるかもしれませんが、好きなところもいくつかあるはずです。
そもそもその全体像である自分を「好き」か「嫌い」か決める必要なんてまったくないのです。
オールオアナッシングで考えたり、「好き」か「嫌い」かのレッテルを貼っていたのは、まだまだ自分が未熟だったからです。
未熟だと気づけたら最高です。
これから幸せになる余白がたっぷりあるということです。
自分のことが大好きというわけでもないけど、別に嫌いってわけでもない。
そのくらいで十分です。
それで十分に幸せになれます。
最後に|「自分を好きになる」と勇気をもって決めよう

いかがでしたでしょうか。
まずは「自分を好きになる」と決めることで、その瞬間から少しずつ世界が変わり始めます。
心の底から自分を受け入れられるようになるまでには時間がかかるかもしれません。
ですが、好きになると決めた瞬間から、あなたの目には自分の良いところがたくさん目に付くようになるはずです。
ぜひ「自分の好きなところ」にフォーカスしてみてください。
どうか、自分に「幸せになること」を許してあげてください。
あなたの毎日が笑顔で溢れていくことを祈っています。